「ハインリッヒの法則」
1件の重大な事故・災害の背後には、29件の軽微な事故・災害があり、その背景には300件のヒヤリ・ハット(ヒヤリとしたり、ハッとすること)があるという経験則ハインリッヒ(1920年)
うちの子は、”わんぱく”。
子どもを持つ親であれば共通言語だろう。
例外なく、うちの息子も暴れ回ることに全力を捧げている。
特に、お気に入りの遊びは、”水風船を空高く投げること”。
地面に落下し、水が弾け飛ぶ瞬間に、「ゲラゲラ」と笑っている。
最近、その遊びもエスカレートし、水風船を片手に、ターゲットを追いかけ回し、迎撃するというシューティングスタイルに変容した。
もちろん、ターゲットは私。
ただ、地面のちょっとした凹凸に足を取られて、よく自爆する!
それもそのはず、息子と私の身長差は80cm。
それ故に、息子の走っている時の目線は前というより、斜め上。
地面なんて見ていない。
ただ、偉いのは、自爆に関しては、泣かないことだ。
すぐに、”起き上がりこぼし”のように跳ね起き、新たな爆弾片手に攻めてくる。
親譲りの執念深さは、褒めてやりたい。
しかしながら、やっかいなのは、一通り遊び終わって家に入った後。
自爆した時の軽微な傷や虫さされが、急に痛くなるらしい。
すぐに、絆創膏を持ってきて、自分で貼り出す。
セルフドクターは頼もしいが、1日で10〜15枚は消費する。
家計を圧迫しかねない勢い。
”ポンポン”とテンポよく絆創膏を貼る姿は、値引きシールを貼る店員さんを見ているかのよう。
満足いくまで貼り終えると、またスイッチが入り、第2ラウンド開始。
ただ、最初と違うのは、事象が起こる前に対策が完了しているという点。
ここだけ切り取ると”エスパー”のように聞こえるが、肌が露出する部分を網羅するように、絆創膏をまとっている状態。
この状態になった彼には、ちょっとやそっとのことで、傷をつけることはできない。
まさに、”ヒヤリ・ハット”で済む状態。
「傷を未然に防ぐための、絆創膏」という真逆の発想。
しかしながら、絆創膏もそう安くはない。
ただ、重大な怪我の予防になるのであれば、多少は許そう。
そして、床に散乱した剥離シート(絆創膏を剥がす時に出る白い紙)を拾いながら、感謝を伝える。「守ってくれてありがとう」と。
※よい子の皆さんは、絆創膏の用法、容量を守ってご使用くださいね。