「心頭滅却すれば火もまた涼し」
どんな困難でも、精神の持ち方次第で乗り越えられるということ。ことわざ辞典
「さぁー活動するぞ!」
と意気込んで、朝5時に起床した育休初日。
「半年の期間をどう過ごすか」について思いを巡らせる。
直に息子も起床。
真っ先に寝室のドアに手をかける。
「どこいくの?」と問いかけると、
ママのところ
と回答。
いつもなら、誰よりも早く起きてリビングにいる妻。
「まだ、病院から帰ってきていないんだよ。」と伝えると、きょとんとする息子。
「一応、見に行こっか」と言って息子の手を引く。
やっぱり居ない。
そして、しょんぼりした面持ちで寝室に戻っていった。
何をするのか後をつけてみると、息子はおもむろにスマホを操作。
家族で誕生日を祝う動画を開いた。
動画の世界に救いを求めているのだろう。
その中に妻はいる。
その映像を目に焼き付けて、平常心に戻ったようだ。
若干3歳だが、自分なりに乗り越えようと頑張っている。
その強さが垣間見える瞬間だった。
逆境の処方箋
誰にでも、逆境は訪れる。
ただ、同じ出来事を経験したとしても、逆境だと捉える人とそうでない人がいるように、捉え方次第な面も大きい。
つまり、解釈次第で、”前向き”にも”後向き”にもなれるということ。
過去に起こってしまった”事実”は変えようがない。
ただ、”解釈”は変えることができる。
今回の例では、「妻が入院して数日間は会えない」という事実は後にも先にも変わらない。
ただ、「妻の存在の大きさ」、「家庭の中で担ってくれていた役割」を私自身は痛感するきっかけにもなった。
3歳の息子も、妻がいるとつい甘えてしまうが、「着替える」、「ご飯を食べる」などを一人で頑張る成長を見せている。
無事、退院して戻ってきた時には、少し成長した姿を見せてあげられる気もしている。
寂しさはひとしおだが、息子と共に”前”を向いていく。