ゲームにおいて変化をもたらすのが「アイテム」です。
まずは、回転するアイテムを配置する方法を解説していきます。
実際に画面操作をしながら理解を深めていただきたく、以下の続きとして解説していきます。
エッセンスだけを知りたい方は、このステップをスキップして本文へお進みください。
【解説画面に沿ってやりたい方】
以下の1記事の内容をベースに解説しますので、事前に実施をお願いします。(必須)
[所要時間:約10分]
▼キーボードからオブジェクトを操作▼
解説画面と全く同じ環境にしたい場合は、追加で以下の3記事を実施お願いします。(任意)
[所要時間:約20分]
▼オブジェクトに色を付ける▼
▼オブジェクトが落ちないように壁を作る▼
▼エディタでパラメータ調整▼
ここまでで、事前準備は完了したと思いますので、早速解説していきましょう。
オブジェクトの配置
アイテムをステージに配置していきます。今回は、よくあるボックスタイプで回転するアイテムを作成していきます。
オブジェクトの追加
アイテムをステージに配置していきます。
Scriptの追加
ゲームらしくするために、アイテムを回転させます。オブジェクトに効果を与えるのは、Scriptです。
そのまま、Inspectorウインドウで、[Add Component]>[New script]を選択し、名前を[ItemRotation]と設定します。
Scriptの編集
オブジェクトを回転させるためには、時間軸に対してTransformを変更する必要があります。Transfromの回転には、Rotateメソッドを使って、Scriptに変更を加えていきます。
現在の角度から引数を与えた量だけ回転する機能。
渡す引数は、(X、Y、Z)の順番。
+の値は反時計周り、−の値は時計周り。
そして、public Class名とUpdateクラスを以下のように変更します。
変更が完了したら、保存をします。
Scriptの動作確認
Unityエディタに戻ります。
オブジェクトが回転したら、Scriptは完成です。
オブジェクトの複製
アイテム1つではゲームとしては寂しいので、3つに増やします。
こちらの記事と同様に、プレハブ(Prefab)という機能を利用します。
まずは、プレハブ化をします。
ここから、複製をしていきます。
Hierarchyウインドウで[Item]を選択した状態で、
- Win)Ctrl+D
- Mac)Command+D
を押すと、プレハブが複製されます。
オブジェクトの移動
複製した2つのオブジェクト[Item(1)]、[Item(2)]は、Sceneビュー上で[Item]と重なって表示されています。各オブジェクトを移動して、適当な位置に配置しましょう。
2通りの方法があります。
- Transformを変更
- Sceneギズモをドラッグ
Transformを変更
Hierarchyウインドウで、オブジェクトをそれぞれ選択し、Transformを変更していきます。
Sceneギズモをドラッグ
もう一つの方法です。
Sceneギズモをドラッグして直接移動させる方法です。
このままの状態でSceneギズモを移動させてしまうと、PositionのY座標も変化してしまいます。これは、Local座標(オブジェクト固有の座標)になっていることが原因です。
ステージに沿って(PositionのY座標を変化させずに)移動させるためには、Global座標にする必要があります。
Localをクリックすると、表記がGlobalに変わり、Global座標になります。
Materialの設定
デフォルトのグレーでは、アイテムとしては味気ないので、色や模様を付けていきましょう。
Materialの追加
ProjectウインドウにMaterialを追加します。
ProjectウインドウのMaterial[PlayMat](Materialなら何でも可)をアクティブにします。
その状態で、
- Win)Ctrl+D
- Mac)Command+D
を押すと、Materialが複製されます。(Projectウインドウ下の[+]>[Material]も同様)
名前は、[ItemMat]にします。
Materialに色・画像を設定
Projectウインドウの[ItemMat]を選択して、Materialに任意の色や画像を設定します。
▼色や画像の設定方法が不安な方はこちらをご参照ください▼
全てのオブジェクトにMaterialを反映
Materialに設定した色や画像をプレハブ化したオブジェクト3つに反映させます。
2通りの方法があります。
- OpenPrefabの使用
- 1つに適応して残り2つに拡張
OpenPrefabの使用
編集モードに移行します。
1つに適応したものを反映
もう一つの方法です。
これで、[Item]に[ItemMat]が設定されます。
そして、[Item]の設定を[Item(1)]、[Item(2)]にも拡張していきます。
これで、[Item]に設定したMaterialが[Item(1)]、[Item(2)]にも適応されます。
これで、Materialの設定は完了です。
色や模様を追加すると一気にゲーム感が演出できます。
今回は以上になります。お疲れ様でした。