自切
節足動物やトカゲなどに見られる、足や尾を自ら切り捨てる行動(ないし反応)。Wikipedia
さて、あなたは歩くスピードが「周囲の人と比べて速いですか?」
今年もこの時期がやってきた。
万全の体調で臨もうと心に決めるも、気づけば決戦前夜!
一夜漬けで臨む健康診断。
今年もお決まりの”この質問”が問診票にはある。
今年も将来有望な”競歩の選手”を発掘するよ!
勘違いをしているみたいなので断っておくと、スター選手の発掘プロジェクトのために、この質問を入れている訳ではない。
え、違うの!?
また、歩行速度と認知症の発症リスクは反比例することも知られている。
[Ruth A. et al, Journal of the American Geriatrics Society, 2018]
最近、歩くのゆっくりになったなぁ〜と感じている方は要注意!
ただ、もちろん例外もあるので紹介する。
うちは、よく妻と息子の3人で、散歩に出かける。
息子と私は、男同士なので、先頭に立ちたがる。
散歩と言いつつ、どちらが先頭をいくかを奪い合う無言の競歩が繰り広げられる。
一方、妻はというと妊婦9ヶ月。
お腹の子を気遣って、ゆっくりゆっくりと歩みを進める。
ふと、振り返ると妻は点のように小さくなっているのはいつものこと。
それを見て、3歳の息子がこんなことを言っていた。
カエルは速い、ダンゴムシはゆっくり。
パパは速い、ママはゆっくり。
しっかり、カテゴリー分けされている。
そんなこんなで散歩は終了する。
妊婦さんは例外ですね!
そしてその夜、弱々しく進むプラレールの電池交換の様子を横目で見ていた息子。
突然、妻のもとに駆け寄り、
ママ、足が弱くなっちゃったみたいだから、新しいのと交換しますね〜
と妻の足を引っ張り、引き抜こうとしている。
痛いッ、何しているのッ!
ちょっと何…?
と状況が察知できず対応に困る妻。
足の交換したかったー!!
とオペの継続を望む息子。
何となく状況を把握したのか、
ママの足は弱くないんだよ!
赤ちゃん産まれたら、速いぞ〜
と約束を交わし、足の交換オペは中止。
人間はトカゲのようにはいかない。
換えのないこの身体と大事に付き合っていくしかないのだ。
年々、経過観察の項目が増えていく診断結果を見て、自分に言い聞かせる…。