認知的不協和

食パンマン Growth record

「認知的不協和」
人は矛盾する二つの認知を抱えた時に不快感を感じ、その不快感を軽減させるために、認知や行動を変化させるという理論

心理学者 フェスティンガー

いきなりですが、
人の”優しさ”を感じる時はどのような時でしょうか?

「表面的には自分にメリットがない(もしくはデメリットさえある)が、相手のためを想っての行動」

これが、私の中ではしっくりくる答えだ。

対義語は、”冷たい”で、
私はそっち側の極致のような人間だ。

過冷却で、キンキンな状態を維持し、外的刺激に対して、一気に氷を放出するような状態。

では、息子もそうかと言えば、
全くの逆!

ここで一つエピソードを紹介する。

息子は、三度の飯より、お菓子派で、
「ご飯食べたら、お菓子だよ〜」と、お菓子で釣らないとご飯は食べない。

まさに、お菓子至上主義。

しかし、お菓子をさぞ強欲に頬張るのかと思いきや、
(自分の分が減るのにも関わらず)
妻や私にもれなく、自分のお菓子を分けるという優しさを見せる。
お菓子を食べ始めた1歳の時から、3歳になった今も変わらずだ。

「これが、子どものあるべき姿なのか?」と目を疑う。

私が考える子どもの3つの(正常な)特徴は、
”ワガママ”、”強欲”、”暴力”。

私と2人の時の息子は、全くこれに該当しない。

しかしながら、この特徴は持っていた。
ただ、鍵で封鎖されていたのだ。

あるイベントのビンゴ大会でのこと。

ビンゴになった人から、好きな景品を選択できるシステム。
百均の便利グッツ〜数万円する高級家電までバリエーションは豊富。

息子は初のビンゴ体験で、私が開ける場所を指示してゲームは進む。

(数人ビンゴが出た所で)
「ビンゴ!」と、私たちも声を上げた。

選び放題の状態。
周りは、高額商品がなくなるのではないかとざわつく。
「これがなくなったら、これにしよう」と、家族会議の声もちらほら。

欲にまみれた大人の考えは捨てて、息子に全権委ねてみた。

子ども目線で言えば、数千円する戦隊モノの合体ロボや大きい箱モノもたくさんある。
きっと、それを選ぶだろうと私は予測した。

右から左に向かって、高価になっていく商品群。
左に歩みを進める私に反して、息子は右にトコトコと歩いていく。

「そっちは逆だ!」と心の声を押し殺し、着いていく私。

そして、

これがいい

と息子が指差したのは、”食パンマンのお面”。
(お祭りの屋台でよくあるやつ)

”アンパンマン”や”バイキンマン”もあるのにだ。
(大人目線では主要キャラが良い)

その微妙なチョイスに驚いて、
「本当にいいの?」と確認。

うん

とうなずく。

司会のお姉さんも「本当に良いのお父さん??」という顔で、見つめてくる。

息子の意見を尊重し、私も「うん」とうなずき、”食パンマンのお面”をゲット。

その後、1年が経過・・・
親が良かれと思って買ったおもちゃは1ヶ月足らずで飽きてしまう中、あの”食パンマン”は今も現役。

使い方としては、”欲望解放”の鍵

”食パンマン”を付けた途端に人格が変わる。
ヒーローではなく、ヒールだ。

正直、手がつけられない。

だが、これが本来の子どもの姿。

あの時のチョイスは、不協和を解消するためだったのだ!
(順調に育っていて親としては安心)

さて、あなたの「鍵」は何ですか?


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