「返報性の原理」
人は他人から何らかの施しを受けた時に、「お返しをしなければならない」という感情を抱くとする心理法則。Wikipedia
絶対絶命の危機を脱した者が、
「危なかった〜」と安堵するシーン。
これまで幾度となく見て来た中で、勝手にランキングをつけてみる。
「赤信号、いつもより長くない?」部門でのトップは、”出先でのトイレ問題”という結果。
そんな時に、まず探すのはコンビニ。
目立つ看板、広い駐車場と、「寄っておくれ」と言わんばかりの佇まい。
だが、緊急事態に限って遠かったり、反対車線だったりと何度、煮え湯を飲まされたことだろうか。
「コンビニは至る所にある」という、印象が強すぎるあまり、裏切られたと逆恨みしてしまうことさえもある。
なんせ、1分1秒を争う事態。
自分だけならまだしも、子どもがいると状況はさらに深刻だ。
彼らは、大人の事情もつゆ知らず、苦しみからの解放を第一優先する種族。
まさに、時限爆弾をかかえながら、奔走するアメリカ映画さながらの状況。
毎回ハッピーエンドとならないのが、映画と現実の違い。
そんな緊急事態に備えて、コンビニ以外にも選択肢を挙げておくとしよう。
防災マップと同じ思考で、備えあればなんとやらだ!
みんなの救世主、コンビニエンスストア
まずは、”コンビニ”から調査開始。
大概の困り事は何とかしてくれる最も身近な便利屋さん。
うまい棒でも買えば、(私的には)罪悪感もなくリーズナブルな所もポイント。
店舗数は、全国に5万5931店舗
(2021年7月時点:JFAコンビニエンスストア統計調査月報)
ちなみに、日本の総人口は、1億2530万人
(2021年8月時点:総務省統計局 人口推計)
つまり、2240人に1店舗の計算。
まずは、ここがひとつの基準になる。
コンビニよりも多いと噂される、お寺
次に、この手の話題でよく引き合いに出されるのが”お寺”。
調べてみると、全国に18万433寺
(2020年12月時点:文化庁 宗教年鑑)
694人に1寺。
1つの高校に1寺という規模感。
少し身近な数字になってきたが、今回の目的はあくまで”トイレ”。
出来れば、屋内にしたい所。
地元に根ざしたサービスから流行りまで幅広く手がける、散髪所
次にパッと浮かんだのは、”散髪所(理容所+美容所)”。
調べてみると、37万1688店舗
(2021年2月時点:厚生労働省 衛生行政報告)
337人に1店舗。
高校の各階に1店舗という規模感。
なかなか多い。
少し余談だが、”美容”と”理容”の差について紹介しておく。
(ちなみに、私は初めて知った。)
つまり、美容所は容姿を美しくし、理容所は容姿を整えるという法律的な差がある。
さて、話を戻そう。
アベノミクスの金融緩和が拡大を後押し、不動産
他に、数の多そうなのは、”不動産”。
調べてみると、35万3558店舗。
(2014年3月時点:公益財団法人不動産流通推進センター)
354人に1店舗。
散髪系といい勝負。
ちなみに、この数。
この状況下において、天敵と呼ぶべき”信号機”を上回る。
信号機は、20万8168基
(2019年12月時点:警視庁 交通管制・信号機)
602人に1基。
単純計算では、信号機と信号機の間に、”散髪所”と”不動産”がそれぞれ2店舗はあることになる。
”コンビニ”は、信号3基に対して1店舗。
(こういう時に限って、3つとも赤信号だったりする)
結論
以上の調査から、
”コンビニ”に加え、”散髪所”と”不動産”を選択股に入れることで、信号待ちは理論上なくなる。
体験談
この件で不動産の”とある店舗”にお世話になったことがある。
緊急事態だった。
それに追い討ちをかけるように、容赦なく照りつける日差し。
気もそぞろになり、まるでゾンビのように、店内に吸い込まれていったのを覚えている。
トイレをお借りして、そそくさと帰るのも大人気ないと思い、一旦営業マンの話を聞いた。
あれから、ちょうど1年が経つ。
照りつける日差しを庇で防ぎながら、こうしてブログを書いている。
あの時に紹介いただいた土地の上で。
人生どこに分岐点があるかわからない。
とても高価なトイレになったものだ。(お礼はほどほどに)
ただ、後にも先にも、これ以上の土地と巡り合うことはないだろう。