エディプス・コンプレックス
人間の無意識の中に存在しているとされる同性の親に対するコンプレックス。精神科医 フロイト
いよいよ、妻の退院日。
朝、5時に起床。
浮足立ちながらも、赤ちゃんの布団を用意し、チャイルドシートの準備を進める。
待ち遠しい時ほど、時間は進まない。
洗濯物をいつもより丁寧に畳み、簡単に済ませる朝食も一手間かける。
お迎えに行く時間が近づくにつれ、あれこれと”やること”が湧き出す。
掃除機をかけて、お風呂を磨き、エアートランポンリンの空気を入れる。
跳ね具合を最終調整して、いざ病院へGO!
病院のロータリーに到着し、まず荷物を預かる。
少し時間を空けて、妻が0歳の息子を抱えて出てくる。
妻のニコニコした笑顔が眩しい。
私も自然と笑顔になる。
4人で車に乗り帰路に就く。
1人増えた実感をアクセルで感じる。
自宅に到着し、ようやく家族4人の生活がスタート。
早速、世話を焼く兄。
なされるがままの弟。
妻に甘える兄。
産後で相手に苦慮する妻。
妻との会話を遮る兄。
会えなかった時間を埋めたい私。
兄を中心に事が巻き起こる。
特に、私への当たりの強さはひとしお。
昨日まで、仲良くやっていたのが嘘のよう。
うちのエディプス
フロイト曰く、人間の性欲は乳幼児期にあるという。
3歳〜6歳は、異性の親に対して性的な関心を持ち始める時期。
男の子で言えば、「母親の愛情を独占したい」と思うようになるのもこの頃とのこと。
ギリシャ悲劇にも、この逸話が残されている。
母親への愛情が抑えきれず、自分の父親を殺して、母親と結婚したという”エディプス王”の話。
このコンプレックスは、成長と共に、本来の愛に目覚め、社会的な儀礼や考え方を身につけていくことによって、解消されていくと言われてる。
それまでは肩身狭いなぁ〜と思いつつも成長する過程を見守っていこう!