▼完成イメージ▼
以下の流れで作業を進めていきます。
- ARマーカー準備(Wikitude SDK)
- ARマーカー実装
- 出現させるオブジェクト実装
- ライセンスキー登録
ARマーカー準備
Wikitudeの登録
今回は、Wikitude GmbH(オーストラリア企業)が開発した拡張現実ソフウェアを使用します。
以下のリンクからWikitude HPを開きます。
トップページから、[FREE TRIAL]をクリックし、トライアルキーを発行します。
トライアルキーは、全てのWikitude SDK AR機能へのアクセスが可能で、生成から45日間有効です。また、トライアルキー生成は何度でも発行することができるため、期間延長も可能です。
※ただし、アプリ公開や、商業目的での配布は権利は含まれていません。
[START FREE TRIAL]をクリックします。
[Create your free account]に必要事項を入力して、[CREATE ACCOUNT]をクリックします。
登録したメールアドレスにWikitudeから[登録確認メール]が届きますので、[Activate]をクリックします。これで登録完了です。
Wikitude HPの[Sign In]をクリックし、登録したメールアドレスとパスワードを入力してサインインします。
マイページが開きますので、[STUDIO→]をクリックします。
今回は、2D画像をマーカーとして、ARのオブジェクトを出現されるため、[プロジェクトを追加]>[Image Targets]の順にクリックします。
[Create an Image Target project]が開きますので、任意のプロジェクト名を入力します。
マーカーにしたい画像をファイルから、もしくはドラッグ&ドロップで追加します。
画像を追加したら[アップロード]をクリックします。
上部のアイコン[WTCのダウンロード]をクリックして、[作成]をクリックします。
アップロード画像右上の星印は、認識のし易さを表しています。星3つが最も良いです。
登録したメールアドレスにダウンロードリンクが送られますので、[Download WTC]をクリックしてダウンロードします。
ダウンロードフォルダに[tracker.wtc]というファイルがあれば完了です。
Wikitude SDKのダウンロード
WikitudeのHPのトップに戻り、[DOWNLOAD]>[PROFESSIONAL EDITION Unity]の順にクリックします。
[DOWNLOAD SDK]をクリックします。
ダウンロードフォルダに[Wikitude_Unity_〜.zip]というファイルがあることを確認し、ダブルクリック等で解凍します。
ARマーカー実装
Project作成
ここからUnityでの作業をしていきます。
まずは、3D Projectを作成します。
▼ここでの操作方法に不安のある方は、こちらをご参照ください▼
ARマーカー追加
[Assets]>[Import Package]>[Custom Package…]の順にクリックします。、先ほど解凍したファイル[Wikitude_Unity_〜.zip]
ファイル選択のウインドが開くので、先ほど解凍したファイルから[Wikitude_Unity_〜]>[Package]>[Wikitude.unitypackage]を選択して、[Open]をクリックします。
全てにチェックが入っていることを確認して、[Import]をクリックします。
[Project]ウインドウ内の[ImageTracker]と[WikitudeCamera]を選択し、[Hierarchy]ウインドウにドラック&ドロップします。[WikitudeCamera]を使用するので、[Main Camera]は削除します。
先ほど作成したARマーカー[tracker.wtc]をアセットに追加します。
[Project]ウインド内の[Assets]>[StreemingAssets]>[Wikitude]配下に[tracker.wtc]をドラック&ドロップします。
[ImageTracker]に[tracker.wtc]を設定します。
[Hierarchy]ウインドウ内の[ImageTracker]を選択し、[Inspector]ウインドウの[Image Tracker(Scipt)]>[Concurrent Targets]のプルダウンメニューから[tracker.wtc]を選択します。
出現させるオブジェクト実装
ARマーカーをトリガーに出現させるオブジェクトの設定をします。
今回は[Cube]を出現させます。
[GameObject]>[3D Object]>[Cube]の順にクリックします。
[tracker.wtc]を表示してマーカーと出現させるオブジェクト[Cube]の位置を調整します。
[Hierarchy]ウインドウ内の[ImageTracker]>[Trackable]を選択し、[Inspector]ウインドウの[Image Trackable(Scipt)]>[Targets]>画像右下の[Preview]をクリックします。
クリックすると[Preview]の表示が[Hide]に変わります。
[Cube]の位置を調整します。
[Hierarchy]ウインドウ内の[Cube]を選択し、[Inspector]ウインドウの[Transform]で調整します。
[Cube]をPrefab化します。
[Hierarchy]ウインドウ内の[Cube]を選択し、[Project]ウインドウにドラック&ドロップします。その後、[Hierarchy]ウインドウ内の[Cube]を削除します。
[Trackable]に、[Cube]を関連付けます。
[Hierarchy]ウインドウ内の[Trackable]を選択し、[Project]ウインドウ内の[Cube]を[Inspector]ウインドウの[Image Trackable(Scipt)]>[Drawable]にドラック&ドロップします。
ライセンスキー登録
[WikitudeCamera]にライセンスキーを登録します。
WikitudeのHPにログインし、[My Account]>[Download Key]をクリックして、キーをダウンロードします。テキストファイルがダウンロードされるので、それを開いて、全文コピーします。
Unityに戻り、[Hierarchy]ウインドウ内の[WikitudeCamera]を選択し、[Inspector]ウインドウの[WikitudeCamera(Script)]>[Wikitude Licence Key]に先ほどコピーしたキーを貼り付けます。
これで設定は完了です。
プレイボタン[▷]をクリックすると、カメラが起動します。カメラにマーカーを写すことで、[Cube]が出現することを確認します。
上記の手順通りに進まない時の対処法
上記の手順通りにやっても上手くいかない、もしくは画面表示が違う場合は、UnityのバージョンとWikitudeのバージョンが不一致の可能性があります。Wikitude SDK Expert Edition for Unityのダウンロード画面下から、過去のバージョンを選択してダウンロードすることで解決します。(私はこれで解決しました)